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文芸7月 <絵画>

7月の作品は、志垣眞理子 さんの特集です。お名前ですでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、会報「ぎんなん」の3号、5号の表紙を飾ってくださっています。今回は、そのほかの素晴らしいたくさんの作品を見せていただくことができました。形だけでなく、想いが伝わるような作品の数々、ご覧ください。(f.h)


志垣眞理子   

 全国パーキンソン病友の会熊本県支部の志垣眞理子は20年以上前から油絵を描いています。絵を描く楽しみを感じ始めた頃パーキンソン病と診断されて、一時は絵を描くどころか、不安に取りつかれていました。「病気のためにも趣味のあることはいいよ」と周りの人たちから言われ、また絵を描き始めました。すると、思った以上に楽しくなり、虜になってしまいました。病気になってからも100号サイズの大作を公募展に出品していましたが、やはり4~5年たつと体力的に大変になったので、現在は小さめの作品を家で描いています。自分の作品を披露すことは、本当は意に反するのですが、皆さまの励みになればと思い、私の下手な作品をいくつかご紹介します。

作 品 集 episode1

(画像をクリックすると、大きくご覧になれます)

絵を描き始めて4~5年の作品です。ぶどうが入っているカゴを描くのに苦戦しました。(*注F4 油彩)

初期の作品です。白いシャツに幸せな日常を表現したいと思って描いた作品です。(油彩)

少女の絵はスカートの色に合う上着を考えるのに苦戦しました。(*注F50 油彩)

二人の少年の作品は今年の「第84回銀光展」に入選しました。本当は主人公が二つある絵はだめだと言われてますが・・・入選は次の制作への励みになります。 (*注P60 油彩)

7月12日(火)~17日(月)まで、熊本県立美術館分館にて 展覧会を開催中です!良かったら見に来てください!

*絵画作品のサイズの説明

F:Figure 人物画(縦長)    

P:Paysage 風景画(縦長)   

M:Marine 海景画(横長)  

S:Square 正方形画

*4つの頭文字はそれぞれサイズが違う

*大文字アルファベットと数字の組み合わせを号数という

*銀光展とは、県内で最も歴史のある絵画公募展

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コメントが2件あります。

  1. ハシモトフサエ より:

    今回、志垣さんの絵画の作品をホームページに掲載したいと依頼したところ快く引き受けてくださり、たくさんの絵画の写真を送っていただき、大変感謝しています。また、今年の銀光展に足を運ぶ機会に恵まれ、志垣さんの絵画を目の前で観ることができて大変感動しました。
    志垣さんは病名を告げられたときは「不安で不安で、絵筆を持つ余裕などなかった。」と話されましたが、同じ病気の友の会の方は多かれ少なかれ志垣さんと同じような経験をされたことと思います。そこから以前のように意欲を取り戻していかれ、絵を描くことが楽しいと言われるまでの歳月を想像すると、志垣さんがもともと持っているポジティブな生きる姿勢とそれを引き出してサポートされる家族の存在が大きいと感じました。
    志垣さんの絵を観ていると素直で純粋な気持ちになるから不思議です。志垣さんの絵には優しさが溢れています。
    これからも多くの方に志垣さんの絵画を見て頂きたいのでエピソード化して、時々このページにUPしたいと思いますのでよろしくお願いします。(f.h)

  2. 島野恭行 より:

    銀光展に行ってきました。志垣さんの絵、とても良かったです。二人の少年だけでも絵になると思いますが、バックのビル群は、何を思って描かれたのでしょうか。志垣さんの絵には、何か意図があるように感じます。私の想像では、二人の子供たちが近未来へ向けて羽ばたいていくようにとの願いが込められているように感じました。当たっているかどうかわかりませんが、こうやって自分で想像を膨らませながら絵を見ていくと楽しいですね。

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